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高度情報技術試験の名称まとめ|プロフェッショナルデジタルスキル試験・PD試験・プロデジ試験との関係

「プロフェッショナルデジタルスキル試験」「PD試験」「プロデジ試験」、あるいは「デジタルプロフェッショナル試験」。IPAが応用情報技術者試験と高度試験を再編して新設する試験は、これまでさまざまな名前で呼ばれてきました。どの名前で検索してこのページにたどり着いた方も、指している試験は同じものです。

そして現在、この試験の正式名称は「高度情報技術試験」に決まっています。この記事では、正式名称と旧仮称の関係、よく使われる略称・通称・誤った呼び方を整理したうえで、試験そのものがどんな内容なのかをあらためて解説します。

結論:正式名称は「高度情報技術試験」

経済産業省が公表した「情報処理の促進に関する法律施行規則の一部を改正する省令案」において、新しい試験は次の3区分として規定され、それらを総称して「高度情報技術試験」と呼ぶことが明記されました。

  • 高度情報技術マネジメント試験
  • 高度情報技術データ・AI試験
  • 高度情報技術システム試験

検討段階では「プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)」という仮の名前が使われており、各区分も「プロフェッショナルデジタルスキル(マネジメント)試験(仮称)」のように呼ばれていました。正式名称が決まったことで、今後はこの仮称ではなく「高度情報技術試験」で情報を探すのが確実です。名称決定の経緯や省令案の中身は高度情報技術試験の正式名称決定の解説で詳しくまとめています。

これまで使われてきた呼び方を一覧で整理

同じ試験を指す名前がいくつも出回っているため、検索結果やSNSの投稿を読むときに混乱しがちです。代表的な呼び方を、位置づけごとに整理しました。

呼び方 位置づけ
高度情報技術試験 正式名称(3区分の総称)
高度情報技術マネジメント試験/データ・AI試験/システム試験 各区分の正式名称
プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称) 正式決定前の仮称
PD試験 仮称の略称として広く使われていた呼び方
PDS試験 仮称の略称のひとつ
プロデジ試験 SNSなどで広まった非公式の通称
デジタルプロフェッショナル試験 仮称の語順を取り違えた誤った呼び方(公式に使われたことはない)
デジタルプロ試験 上記の誤った呼び方をさらに縮めたもの

「デジタルプロフェッショナル試験」は語順の取り違え

特に多いのが「デジタルプロフェッショナル試験」という呼び方です。旧仮称は「プロフェッショナル」が先、「デジタル」が後でしたが、これが入れ替わった形で広まりました。「デジタル」と「プロフェッショナル」という似た単語の組み合わせだったために起きやすい取り違えで、IPAの資料でこの名前が使われたことはありません。

いずれにしても、仮称そのものがすでに正式名称に置き換わっているため、今から調べるのであれば語順を気にするよりも「高度情報技術試験」で検索するほうが確実です。

「PD試験」「プロデジ試験」も同じ試験を指す

「PD試験」「PDS試験」は仮称を短くした略称、「プロデジ試験」はSNSやエンジニアのコミュニティで自然に生まれた通称です。過去の記事や投稿ではこれらの呼び方が多く使われていますが、指している試験はすべて現在の高度情報技術試験です。

名前に惑わされない情報収集のコツ

呼び方がこれだけ多いと、古い情報と新しい情報が混在しやすくなります。調べものをするときは、次の点を意識すると効率よく正確な情報にたどり着けます。

  • 検索キーワードは正式名称の「高度情報技術試験」を基本にする
  • 旧仮称や略称で書かれた記事は、正式名称決定より前の情報である可能性を意識して読む
  • 「デジタルプロフェッショナル試験」「デジタルプロ試験」などの表記で出てくる情報は、名称以外の部分にも誤りが含まれていないか注意する
  • 最終的な確認は、IPA公式サイト(ipa.go.jp)の一次情報で行う

高度情報技術試験とはどんな試験か

名前の整理ができたところで、試験そのものの中身を見ていきましょう。より詳しい全体像は高度情報技術試験とはでも解説しています。

試験体系の中での位置づけ

高度情報技術試験は、IPA(情報処理推進機構)が実施する国家試験で、DXが進む時代に求められる実践的なデジタル人材のスキルを認定することを目的に設計されました。2027年度からの開始が予定されています。

再編前後の試験体系を比べると、次のように整理できます。

再編前 再編後(2027年度以降)
ITパスポート試験 ITパスポート試験(継続)
基本情報技術者試験 基本情報技術者試験(継続)
応用情報技術者試験 高度情報技術試験へ再編(旧高度試験の一部は他の試験へ)
高度試験(各種)
— データマネジメント試験(新設)
情報処理安全確保支援士試験 情報処理安全確保支援士試験(継続)

応用情報技術者試験に合格している方や受験を予定していた方は、高度情報技術試験への移行を前提に準備を考える必要があります。旧試験からの対応関係はIPA試験再編の新旧対応表、両試験の違いは応用情報と高度情報技術試験の比較をご覧ください。

3つの試験区分

高度情報技術試験は、専門分野に応じて3つの区分に分かれています。

高度情報技術マネジメント試験は、DX推進やプロジェクトマネジメント、IT統制を担う人材を対象とする区分です。主な出題分野と、関連する代表的なフレームワークは次のとおりです。

分野 代表的なフレームワーク・内容
DX戦略 デジタルビジネスモデル、DX推進指標
プロジェクトマネジメント PMBOK第7版
ITサービスマネジメント ITIL4
ITガバナンス COBIT2019
IT内部統制 J-SOX、システム監査
情報セキュリティ GDPR、ISMS、個人情報保護法

高度情報技術システム試験は、クラウドやインフラ、セキュリティ、アジャイル開発に携わるエンジニア向けの区分です。

分野 代表的な内容
クラウド IaaS/PaaS/SaaS、マイグレーション戦略
ネットワーク VPN、SDN、ゼロトラスト
セキュリティ SIEM、SOC、インシデント対応
アジャイル スクラム、CI/CD、DevOps
IoT エッジコンピューティング、組込みシステム

高度情報技術データ・AI試験は、データサイエンティストやAIエンジニアを想定した区分です。2026年9月時点ではサンプル問題が「準備中」とされており、詳細は今後の公表を待つ段階です。

区分ごとの詳しい範囲は、マネジメント試験の対策、システム試験の出題範囲、データ・AI試験の解説で確認できます。

科目Aと科目B:知識と判断力の両方を問う

高度情報技術試験は、知識を問う科目Aと、シナリオをもとに判断力を問う科目Bで構成されます。科目Aのうち共通知識(科目A-1)は3区分で共通の内容です。

科目 形式 対策の方向性
科目A 四肢択一の知識問題 フレームワークや用語を正確に理解する
科目B シナリオ型の判断問題 実務的な考え方の型を演習で身につける

最大の特徴は科目Bです。実際の業務場面に近いシナリオが示され、「最も適切な対応はどれか」を問われます。どの選択肢も一見正しそうに見える中から最適なものを選ぶ必要があり、用語の暗記だけでは対応しきれません。この点が、再編前の応用情報技術者試験との大きな違いといえます。科目A-1の範囲は科目A-1シラバスの解説で整理しています。

これまでに公開された情報

時期 内容
2026年6月22日 IPAが新試験制度のサンプル問題・シラバス案を公開
2026年8月31日 マネジメント区分・システム区分の科目Bサンプル問題を追加公開
2027年度 新試験制度の開始予定

開始時期の詳しい情報は高度情報技術試験はいつから?、公式サンプル問題の内容はIPA公式サンプル問題の解説でまとめています。

まとめ

確認事項 内容
正式名称 高度情報技術試験(マネジメント/データ・AI/システムの3区分の総称)
正式決定前の仮称 プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)
略称・通称 PD試験、PDS試験、プロデジ試験
誤った呼び方 デジタルプロフェッショナル試験、デジタルプロ試験(仮称の語順の取り違え)
開始時期 2027年度予定
科目 科目A(知識)+科目B(シナリオ型)

どの名前で調べていた方も、これからは「高度情報技術試験」として情報を集め直すのがおすすめです。名前が変わっても試験の方向性は変わっていないため、これまでに進めた学習は無駄になりません。勉強の進め方は高度情報技術試験の勉強法を参考にしてください。

参考リンク

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